さても お立ち合い


     7



さても、主たる顔ぶれが男衆らで構成されている“こちら側”でも、
緊急信号が放たれたのを受信した一同が駆け出して。
母屋の裏側、木立を抜けて辿り着いた先で、
自力で因縁の異能者をえいやとふん縛ってた“ミヤコ”さんと無事に遭遇。
当然というものか、“あちら”から飛ばされて来ていた恰好のミヤコさんは男性であり、

 「? 確か行方不明な構成員とやらは女性だと言ってなかったか?」
 「うん、そうなんだけど。」

まだ微妙に時間が来てなくて戻れないらしくてねと。
ちょっとはしょった説明をする太宰の言いように、揃って小首を傾げたのが、
解決したよという連絡を受け、待機していた詰所内のモニター室から駆け付けた国木田と谷崎で。

「だから、この次元を越えさせる異能者の
 駄々みたいに身勝手な異能発動に巻き込まれて、
 本来こっちに居るはずのミヤコちゃんはまだ“向こう”に居るんだよ。」

こちらでもやはり、消火栓に仕舞われてあった放水用ホースで作った罠に絡まったらしき、
いつぞやお縄にした異能者の青年が目を回していて。
ああそういうことなのと まず納得がいったのは谷崎のみだったらしく。
いまだ “???”と眉間にコイルのようなしわを寄せたままな国木田だったが、
段取りには通じているものか、携帯端末を取り出すと異能特務課へと連絡を取る。

 「あんな頭堅くて大丈夫なのか、あいつ。」

規律最優先な軍警や役所務めじゃあるまいに、
柔軟な臨機応変が利かねば、
それでなくとも頭数の少ない探偵社の限られた活劇担当がこなせるのかと。
日頃なら他所は他所だと気にもしなかろう中也が、
細い眉をひそめての見るからに気がかりだという顔になったのは、
言うまでもなく愛し子である敦の身にもかかわることだからだろう。

「いやあのあの、乱闘をこなすときはそれは冷静で頼もしい人で。」

何と言っても様々な武芸を修めている人で、
あの黒蜥蜴に奇襲を駆けられた折も、それは冷静果断に敵を千切っては投げしていた凄腕で。
それでえっとえっとと、
中也を説得しようと拙い言いようを頑張っていた敦の肩へ手を置いて、

 「国木田くんは理想主義者だからね。」

ふふーと意味深に微笑った太宰。
どう説明を紡ぐ気かと、自分より少しほど上背が勝る先輩さんを見上げた虎の子へ、
それは楽しげににんまり笑うと、

 「あとちょっとで叶いそうな理想とやらが、
  どれほどのこと、厳しい現実にはそぐわない儚いものかを
  身をもって知らしめてやるのが私の役目なのさ。」

 「…???」
 「真面目に聞く必要はねぇぞ、敦。
  此奴め悪戯や嫌がらせをすることを正当化しやがっただけだから

いかにも正当な任務か何かのような言い回しで、しかも敦までもを煙に撒いたと、
切れ長の双眸をぐいと顰めつつ、何て不埒なと怒って見せる。
揶揄われたことよりも、自分のために怒ってくれた中也だというのが嬉しくて、

 「……えっとぉ。////////」

ハンドライト数本だけという乏しい明るさの中、それでも顕著なほど赤くなった虎の子だったの、
愛い奴だなとこっそり小さく笑った芥川だったが、

 「…異能特務課からの迎えが来るらしい。」

此処への依頼は全くの全然、そちら様に掠めてもない事案だったが、
太宰が調べた通り、此奴の行方を人員割いて追ってたらしく、
超特急で向かうから絶対逃がさないでほしいと懇願されたそうで。
そうと一通りを説明した国木田が、改めて見やったミヤコ氏は、
そちらからもこちらをやや呆けたように見やっていて。

「どうかしたのか?」

捜索されていた本人だというなら、それはそれでマフィアの関係者。
とはいえ、いかにもぽかんと毒気もないまま見つめられては
何か不具合でもあるものかと案じるのが、基本 いい人である国木田氏の善良たる美点で。

「いえ。男の人だなぁと思いまして。」
「はあ?」
「だから国木田くぅん、この彼は“向こう”の住人だから。」

ミヤコ氏のぼんやりとした一言へ、何だそれはと
理解不能だという感慨を、包み隠さず、しかも端的に表明する率直さよ。
自己評価のすこぶる低い敦辺りは、この対応に当初はよく身をすくませたものだったが、

 “…悪気はないんだよなぁ。”

ちょっとせっかちというか、嘘が付けない人性だというかで。
無論、太宰もそこはようよう判っているので、

「このミヤコくんにしてみれば、
 探偵社の頼もしき調査員はほとんどが女性と調べ上げてただろうからね。
 けど、こやつの異能でやって来たこっちじゃあ性別が見事に反転している。
 それがホントだったんだと呆気にとられているまでのことなのだよ。」

キミがこの彼を当該のミヤコちゃんだと紹介されて
“女性と聞いていたが”と思ったのと同じことなのサと。
手際よく説明したその語尾と重なって、

 「なんてこった、まただ まただっ!」

唐突に、しかもすこぶる至近から、割れ鐘を嬲り叩くような怒声が上がったため、
ひゃあと敦が身をすくめ、谷崎や国木田もギョッとして声の立った方へ視線を向ける。
収監されていたところのお仕着せか、
灰色のトレーナーの上下という地味ないでたちの上から
生成り色のホースでぐるぐる巻きにされていた、
並行世界との橋渡しなんていう、途轍もない仕様の異能を、
だがだが本人はまるきり使いこなせていなかった残念な異能の男、
並行世界へものを飛ばすフライングマンが、
人事不省状態から目覚めたらしく。
身動きを封じられて、しかも見ず知らずな連中に取り囲まれているという現状に、
捕縛されたらしいと気づいた回転の速さはなかなかなもの。
思えばこの男、そもそもはちゃちなコンビニ強盗を繰り返していて、
その逃亡途中で知らず知らずのうちにこの異能を駆使していたがため、
なんて破天荒な仕業かと咎められたという順番で。
本人まるきり覚えがないというに、これは厳しく更生させねばと、
四方から異能無効化の念を掛けられ、四六時中監視されているよな体制下で
まだろくすっぽ理解が至っていない“異能”についてを朝から晩までレクチャーされて。

「そんなに厄介ならどっか行ってやろうってんだ。
 なのに何でだ。俺自身をどっかへ飛ばすのは出来ねぇのかよっ。」

余程のジレンマに切れてしまっての突発行為で脱走したものか、
そして、

 『ご本人もさぞかし、自分自身が並行世界とやらへ逃げ出したかったのだろうね。』

太宰が言っていたように、
自分自身をどこか遠方へ逃がしたくてのこと、出鱈目な異能の発動を試みていたらしく。

「…呆れた。」
「こんな特殊な力を、訓練もせず使いこなせると思っていたとは。」

好き勝手に飛ばした、例えばショベルカーが誰かの頭上から降ってたらどうなっていたかと、
どれほど傍迷惑な行為かに呆れた敦や国木田へ、

「いやまあ、何もない座標にしか飛ばせはしないはずだがね。」

若しくは入れ替えるという格好で、と。
ご丁寧にも説明をしかかった太宰だったが、
そんな彼の外套をぐいと突然後ろから引く手があって、

「え?」
「な…っ。」

何処に隠し持っていたやら、何か刃物のようなもので、
頑丈なはずの消防用ホースによる拘束、ずんばらりと内側から掻き切ったフライングマン。

「へっ、こんなところで役に立ってくれようとはよ。」

その手に握られていたのは、鱗のような刃紋も禍々しい小刀で。
後で判ったことだが、異能特務課で別件の犯罪現場から押収していた、
異能で作り出した万能刃とかいう代物。
そこまでは知らぬまま、何かの足しにと逃げ出すときに勝手に手にして持ち出したらしく、

「俺ぁ捕まるわけにゃあ行かねぇんだよ。
 道を開けな。でないとこの優男を刺し殺す。」

思わぬ展開にひとまず全員が身を凍らせ、次の瞬間、

「…それってそいつを喜ばせるだけだぞ?」
「むう、確かに、念願叶ってしまうから脅しにはならぬな。」
「何言ってるんですよ、中也さんも国木田さんもっ。」
「その人から汚い手を離せ、外道がっっ!」
「わあ、そんな挑発しちゃダメだってっ。えっと、芥川…くん?」

一斉に、口々に、そんなお言葉がほとばしるところが、複雑な事情ありきなお人ゆえの混乱ぶりで。
自殺志望な男であるが故、
死に至らせるのは取引条件にはならないとつい口を突いて出るお人がいるかと思や、
てぇいその手を離さんかいと、怒り心頭、
それでなくとも人を殺めることでは其奴の数十倍も手慣れている禍狗さんが
血を吐くようなとはまさにこのこと、腹からの怒号を放ったり。
それを聞いて、いや場合が場合だから押さえてと、
噛み合わないはずの谷崎さんが制してみたりという混乱ぶり。
そこへと遠くから聞こえて来たのが、
何をどう伝達されたやら、住宅街の静けさを打ち破る、
サイレン付きのパトカーの接近の気配であり。

 “えええっ、内密に捜査してたんじゃあなかったの?”
 “拘置中に逃げられた奴だってこと、
  内緒にしてなきゃいけないんじゃあなかったのかよ。”

何で選りにもよって遠くから、気が立ってる犯人を焦らせるマネするかなと、
自分たち以上の自爆行為へ青ざめた一同だったのは言うまでもなく。
大方、超特急で駆け付けよという指示だけ聞いた捜査担当者が、
信号もかっ飛ばす都合上そんな仕様で運転しているのだろうというの、
肩をすくめつつ一番最初に察したのが、今の今その身が危ない絶世の包帯男さん。

 “色々と省略してませんか?”

ごめんごめん。
絶世の美男にして、これから世話になるやもしれぬ包帯を既にあちこちへ巻いた、
ややこしい立場と恰好のイケメン様。

 “さて。”

どうしたものかなと、
さほど雄々しくもない腕で羽交い絞めにされ、顔近くへは刃物という
お決まりの状況をされど冷静に見回し、
どうやって逃れたものかと思案しかかったその身が、思わぬ勢いでずざざっと後ずさる。
このフライングマンくん、さっき道を開けよと言ったはずで、
だったら皆を脅しつつ前進するはずだろうに、
膠着状態、ほんの数十秒でもう堪忍袋の緒が切れたか、

 「これでも俺はなぁ、物や人をどっか遠くへ飛ばせる超能力者なんだよ。
  信じられねぇっていうなら、証拠にこいつを飛ばして見せようか?」

どうするという訊き方をしつつも猶予は与えず、太宰の身を掴み直すとグイッと力任せに後方へ引いて、
余程に不意を突かれたか、え?と意外そうな顔でいる太宰の身が、
その先はない、だからフェンスも設けられてはなかった崖への縁から、
信じられないほど無造作に中空へと押し出されている。
どれほど用心深い人物でも意表を衝かれるということはあるものか、
それほど此奴が規格外の出鱈目な男だったということか。
人質を早々と抛るような阿呆だったと、暢気に呆気にとられているほど間抜けは此処には居ない。

 「わぁあっ!」
 「太宰さんっ。」
 「太宰っ。」
 「太宰さん!」

一斉に駆け出した中、
特に群を抜いて一足早かった存在が、
フライングマンを踏み台にするかのように蹴倒しつつ、
宙へ身を躍らせた彼へと手を伸ばす。

 「青鯖っ!」

そんな格好で混乱した場が、さあっと青白く光って、
蹴倒された男が身を支えようと伸ばした手が触れた誰かさんの身が
夜陰の中へふっと掻き消えてしまい。
乏しいとはいえ、月の光は降りそそいでいた中、
とりわけて目の良い少年が、ひいと掠れた悲鳴を上げたのは、
夜陰の中空へ音もなく消えたのが、

  「中也さんっっ!!」

宙へと抛り出された太宰の腕を掴み、
自分と入れ替えるように崖の舳先へ振り投げて戻した勇敢な人。
だが、そんなしたタイミングに、怪しい光が容赦なく発光し、
それが収まるのへ吸い込まれるよに、黒衣紋に身を包んでいた彼は夜の帳へ吸い込まれてしまい。

 「あ……。」

何かの間違いじゃあないのかと、皆のいる方を振り返り、
実はこちらへ飛びすさってたのだと顔を出さぬか見回して。
そんな敦と同様、お互いの周囲を見回した面々が、だが、見つからない人へ愕然とし、
地べたへ顔から突っ込んだ格好になってた男を憎々しげに睨んだが、
そんな面々とはやや様相が違って、呆然と座り込んでた一人が、
さっきまで自分が浮いてた背後を振り返る。
何が起きたか、的確に把握していてなお、信じがたいと言いたいか。
アーモンドのように形の良い双眸を大きく見張り、
日頃は表情豊かな口許を覚束ぬ様子で震わせたそのまま、何か紡ぎ出そうとしかかったが、

 「…っ、わあっ!」

そんな彼の丁度膝の上、真上からドサーっと落ちて来たものがあり。
皆がぎょっとする中、だが、いててと呻くその人へ、
一番狼狽えた少年がわあと泣きかけのお顔のままで駆け寄った。

 「中也さんっっ!」

  はい? × @

こじゃれた黒帽子は帯を巻いたつば付きで、
細い鎖飾りがちかちか光る。
そこからはみ出す髪は赤く、だが、

 「…中原、か?」
 「さっきより小柄じゃあ…。」

国木田と谷崎が怪訝そうな顔になったのは、
体格の大きさに微妙な違和感があったのと、それから、
尻から落ちた恰好の彼のその脚が妙に細く見えたから。
やはり黒のスラックスを穿いてたはずが、いやに輪郭をあらわにしているように見えて。
暗がりだからそう見えるのか、いやいやそれにしたって、
泣きながらむしゃぶりついた敦との比較を見るにやはり小さすぎないかと、
困惑の度を深めておれば、

 「…キミってやつは、なんて莫迦なことをしたのだッ。」

呆然としていた太宰が、
自身の膝の上でしっかと抱きしめられている人物へそんな叱咤をぶつけていて。

「私なぞ放っておけばよかったのだ。
 彼奴の異能も私には効かないというのに。
 なのにしゃしゃり出て来たから、こんなっ、どうやって戻る気なのだい。」

何がそんなに悔しいか、いやいや口惜しかろうさ、
知己が自分を庇うよに夜陰へ消えたのだから。
だが、この言いようということは、消えたはずの中原が戻って来たということか?
どうやって戻る気かと訊いているのは、戻ってこれなんだらどうしたのだと訊きたい言い間違いか?
混乱に混乱を重ねて混迷中の探偵社の二人をよそに、敦少年が恨めしそうに太宰を見やる。

「そんな怒らなくたっていいじゃないですか。
 此処に“中也さん”が現れたということは、向こうへ中也さんが無事に移動したってことでしょう?」

「無事かどうかまでは判らないよ。だからこそ私は怒っているのだ。
 きっと向こうの私も
 “キミ”と入れ違いに現れた武骨な男へがみがみと雷を落としているさ。」

そんなやり取りに挟まれていた人物が、そこでようやっと口を開き、

「ああ、そうだろな。あっちとこっちは連動しているようだし。
 俺をそうやって叱りつつ、泣きそうに目が潤んでるとこなんざ、
 ウチの青鯖と同じよな、
 馬鹿にした方が良いのか無事を喜びたいのか
 混乱中って胸中になってるってのがありあり判るぜ?」

声が少々高いことへだろう、やや距離のあった芥川が目を見張り、
だが、そのまま表情を和ませると、彼もまたごちゃごちゃと言い合う場へと歩み寄る。

 「…中也さん。」
 「おお、芥川か、相変わらず男前だな。」

勿論、敦にはやや負けてるがと揶揄うように言い足して、からから笑った声はやはり、
芯が張って頼もしいそれながら、女性の声に間違いない。

 「…あ、もしかして。」

状況が判っていての問答を繰り広げているらしい彼らからやや遅れて、
やはり谷崎がやっとのこと何がどうしたのかに気づいたようで。

 「さっきあの異能者が太宰さんを崖の端から放り投げたのは、
  ただ突き落とそうとしたんじゃなくて、異能を発動させて何処かへ転移させるつもりだったんですよ。
  それへ気づいた中原さんが、取り急ぎ、そんな太宰さんの身と自分の身をすり替えて、」

 「だから。私には異能は効かないのだ。
  放っておいても、こんな無様に異世界へ送り出されたりしなかった。」

だっていうのに余計なことをして、と。
無駄なことをしてどうすると、中也のとった無謀な行動を叱っているらしく。

「覚えのある“此処”へ来れたのだって、奇跡かも知れないのだよ?」
「ああそうだろな。」

否定して噛みつくようなことはせず、
どうどうと宥めるような声で返した中也、いやさ中也嬢は、
日頃よりも対比が離れた小さな身から手を伸べて太宰の頬に触れ、

 「異能が利かない身の手前は、並行世界とやらへは運ばれないかもしれない。
  だが、となるとあの崖の縁から真下へ落っこちたんだぜ?」

 「……っ。」

ううと言葉に詰まった太宰だが、
そういう流れだったのだと今初めて気づいた国木田や谷崎は言葉もなかったし、

 「手前の異能無効化は、害するものも助けるものも公平に打ち消すからな。
  敦や芥川が手や黒獣を伸ばしても打ち消されてしまっただろうし、
  となれば、生身で腕力に自信のある俺が出るしかなかろうよ。」

細おもてをやや仰向かせ、誰をも言い負かす太宰を相手にあやすようにそうと言う、
中也に似た、だが、こちらの“彼”ではない、そりゃあ麗しい女性が軽やかに笑う。
一癖二癖では済まない難物な太宰が、
頑是ない子供のように拗ねているというのも、そうそう見られはしなかろう様相で。
女性であるということが多少は影響しているものか。
とりあえず、敦が抱き着き、芥川も間近から見守る、お隣からの来訪者様は、
降りそそぐ月光の真珠色の光の中、嫋やかにまろやかに微笑って見せてから、

 「ところで、お前のその無効化で今すぐ向こうへ戻るってわけにはいかないんだろうよな。」

 「だから〜〜。」




to be continued.(18.05.20.〜)




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 *妙ちきりんな大騒ぎ、あれで終わったと思ったでしょう?(ふっふっふっふ)
  蛇足っぽいですが、
  実は幽霊騒ぎのお話から方向転換になったのは、この ひと下りを書きたかったからです。
  異能力無効化という異能を持つ太宰さんは、
  どんな異能力も利かないことが裏目に出る場合も少なくはない。
  こんな風に危機一発となった折、芥川くんや敦くんの異能では手を伸べても届かない。
  唯一助けの手を伸ばせるのは、中也さんだけなんじゃあないのかなぁと思ったわけで。